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ビッグ・ウェンズデーのgnのレビュー・感想・評価

ビッグ・ウェンズデー(1978年製作の映画)
3.6
青春サーフムービーだったらこれが一番好きだ
三人の若者が地元で青春を過ごして、大人になる それぞれに別れて育った後再会して大波に向かうという青春の古典みたいな話
10年の時系列が変わる毎に四季のタイトルを付けて並べる構成は珍しい

序盤の地元でのヤンチャシーンは観ていて恥ずかしいような取ってつけたパーティシーンだった 当時だから許されるのかな 今観たら結構キツかった
それにしても何で向こうのティーンはホームパーティーで家をぶっ壊すぐらいにアガれるのか ママとのやり取りは微笑ましく良かった マゾヒストのリロイはひどかったのも笑えた
メキシコのクラブのゴタゴタとか後のヒップな飯屋は実話らしい リアルな話があるからこそ儚い感じがあった
今なら絶対にやらないようなBGMが派手過ぎず落ち着いたアコースティック音楽なのも合っていた

前半とは一転したベトナム戦争に向うくだりは何となくディア・ハンターを思わせるような儚さがあった 監督のジョン・ミリアスが翌年に地獄の黙示録の脚本をやってるのも分かる しかもキルゴア中佐もいるし

クライマックスのビッグウェーブのサーフィンは圧巻 俳優の技術もすごいんだけど映像としてすごい 今見ても遜色ないぐらいの迫力が満載 撮影が凄すぎてメイキングが観たくなる
ああいうあらゆる技術の上で成り立っているシーンは好き
感動っぽい流れはあったけど正直それはそこまでって感じで、簡単なお涙頂戴の脚本かなと思う というか石の門の流れは逆にかっこ良すぎて何だそれと突っ込んだ

サブキャラで少ないながらベアの生き様をしっかり描いてるのは映画全体に深みを加えていた
話はベタながらサーフシーンの迫力があって、青春の終わりまでを描いてることに楽しんだ
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