うさこです

エレファント・マンのうさこですのレビュー・感想・評価

エレファント・マン(1980年製作の映画)
4.2
観賞後に実話だと知って心底驚いた。完璧なほどに近づけた特殊メイクは80年代の作品だと思えない。

19世紀のロンドン。グレイテストショーマンのような見世物小屋でエレファントマンと呼ばれている青年がいた。彼はプロテウス症候群を患っており、象なような皮膚、顔には巨大なコブ、足は肥大し歩行困難。
モノクロ作品ということもあり彼の登場シーンはたしかに衝撃的だった。
そんな青年と医師が出会い、また違う意味での見世物が始まる…。


見た目は人と異なるかもしれないが知的で繊細でマナーが良く、模型も本当に作っていたとか。
そんな彼を追い回し虐待し駅で必死に逃げてるシーンなどはほんとに辛い。
彼を逃してあげた仲間たちや医師との再会シーンは号泣。

でもバイツも医師もあのボイラー室?の見世物ツアーの計画者も結局みんな同じことをしている。また女優だってその1人であろう。彼は結局見世物だったんだ。ただ愛されたかっただけなのに。

だけどあの部屋にいた時は彼の人生の中で一番幸せな時間だったことを願いたい。
うさこです

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