チキン女郎

エレファント・マンのチキン女郎のレビュー・感想・評価

エレファント・マン(1980年製作の映画)
3.8
単純に良い人間もいれば悪い人間もいるよな~と思った。

19世紀末に実在したエレファントマンと呼ばれる奇形の男の話。

エレファントマンを見て嫌悪感や好奇心を抱くのは異質な物を見れば自然と起こる感情だし、それが「悪」だとは全く思わない。ただそれを、言葉や行動に出すことが、「悪」なのである。心の中でいくら差別しようが蔑もうがそれを態度に表さなければ問題ないのだ。
ケンドール夫人だって心の中でエレファントマンを嫌悪したり、「奇形にさえ優しい私」に酔ってたのかもしれない。でも、そんな事はどうでもいい。ケンドール夫人の行動は彼にとって嬉しかったんだから。