桃

エレファント・マンの桃のネタバレレビュー・内容・結末

エレファント・マン(1980年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

世界に数百しか症例の無いプロテウス症候群を患い、「エレファント・マン」と呼ばれたジョセフ・ケアリー・メリックの生涯をもとにした物語。

前に先天異常の本を読んだときに、最後の方の著者紹介欄にいろんな大学教授の名前や経歴とかと一緒に、自分の持っている先天異常みたいなのが各々書いてあって、くだらんユーモアだなとは感じたけど、先天異常は(見た目に表れなくとも、あるいは知らないだけで)誰しも持ちうるものなんだな〜とぼんやり思ってました。

エレファント・マンこと、ジョン・メリックはその容姿から好奇の目に晒されてしまって、メリックが医師トリーヴスのお世話になった後、「鬼が地下牢から出るなんてことは思ってもみませんでした」ってボソッと今までのお礼を言うシーンがあるのだけれど、いやいやいや!!!本当の鬼がおるんは地下ちゃいますわこの地上ですがな!!!って誰も言わないし、疑わないのが凄かった。

鬼関連だと、最近Twitterでインドの童話『誰が鬼に食われたのか』を読んだ時も身体と精神のことについてちょっとだけ考えたりしました。

人権関連だと、院長がトリーヴスに対して「彼(メリック)の人生がわかるか」って尋ねたときにトリーヴスが「だいたい...」みたいなことを答えるやつも昨今のやつっぽいな〜とか思いました。

あと、メリックがトリーヴスの奥さんに自分のお母さんの写真を見せたときに、「お綺麗な方ね」と言われて、謙遜せずに強めに「そうなんですよ!」と言ったり、トリーヴスのことを何度も「友」と面と向かって呼ぶところ(自分には面と向かって友達に友達と言えるだろうか)がすごく良かったです。

4Kのことを未だによく分かってないのですが、(4KのKってなんの略?綺麗のK?)
とにかく黒が綺麗でした。
桃