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エレファント・マンのbagsのレビュー・感想・評価

エレファント・マン(1980年製作の映画)
4.0
40年前の4Kリマスター作品
おどろくほどノイズが無く仕上がってる

当時は小さかったのでなんだか不気味な映画くらいの印象しかなかった
ホラーよりかと思っていたら全然違う

19世紀のイングランドに実在した人のお話とのこと
ストーリーも割と事実に基づいているらしい

見世物小屋にいたところを、医者に興味を持たれ入院することに
その後上流階級と交流を持つことになるが、とても衝動的な行動に見え、何故この医者はそのようなことをやってるんだ?と思っていたが、看護師にいさめられることで医者があることに気づき葛藤する

同情?憐み?慈善事業?


また途中みているのがとても辛くなるようなシーンがたびたびあらわれる

人は一人では生きられないし、周りの人との関係性で生かされている、とも言われるが、翻弄されるだけの弱者にとってはとても辛い状況

単純に自己投影して考えるのは安直すぎるかな


優生学もそうだけど、過去様々な人々が切り捨てられてきたであろうことは、認識しないといけないよね

劇中では医者の葛藤も、メリックの社会的扱い(救済?)も解決なされていないし、いまだに十分とは言いがたい
それは今後の社会の課題なのかもね
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