たた

ディープ・インパクトのたたのレビュー・感想・評価

ディープ・インパクト(1998年製作の映画)
3.4
「悪くないわ。小学校に自分の名前が付くもの」
大切な何かのために命を投げ出す人間はやっぱ美しいですね。

ディザスタームービーかディザスター回避ミッションムービーかと思ったら結構なヒューマンドラマでありました。

こういう脚本って人類(ほぼ)滅亡前夜シミュレーションでもあるので、いやこんなもんじゃすまんやろーって思いが頭を離れず、ついつい白けた目で見てしまいます。

自暴自棄になって暴動を起こしたり、自殺したり、頭がおかしくなったりする人が、億単位の人数で発生するだろうから。

経済はどうなる?信仰心はどこに向かう?政治家や活動家は何をする?世界規模の社会封鎖で無数の一般人集団はどう動く?警察は?軍人は?子供たちは?

そんなところに目を向けちゃうとストーリーも展開しようがないので、比較的ミクロな視点で人間を描いてくれた点はよかったなあと思います。
アルマゲドンはリアリティのなさにどっちらけでしたが、こっちは、リアリティを出しようのない部分を見せないことで、リアルに人間ドラマを際立たせてくれた、という好印象を受けました。
たた

たた