1971年のロンドンで、実際に発生した銀行強盗事件をベースに、かなりの脚色を施した作品･･･一攫千金ではなく、貸金庫に眠るヤバい情報を巡る連中との応酬が見所となる。
いやいや、スゴく巧みな演出と展開で、緊張感もしっかりあるのだが･･･余りにもスマートにサクサク行き過ぎて、題材の割には軽すぎる余韻に感じたのも確か。
いや、それはハリウッド大作に変に慣れてしまってるからかなぁ･･･この完成度の高いジェントルな英国的な演出、全然悪くない。
そう、T-REXの♪Get It On使用のオープニングもカッコいいし･･･って、グラム･ロックをもっと随所に散りばめ、ついついガイ･リッチー監督風を期待した自分もいて、下世話感に毒されてるなぁと反省(笑)
そんなキャストでは、ジェイソン･ステイサム･･･やはりアクション少な目なので物足りなさはあるが、存在感は流石。
紅一点のサフロン･バロウズを筆頭に、助演陣もそつのないサポートぶりだが･･･ステイサムに匹敵する様な、貫禄ある男優が一人欲しかったかも。
