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スケッチ・オブ・フランク・ゲーリーのtobitsukijackのレビュー・感想・評価

4.5
人を憂鬱にする景色が在るのだとすれば、日常の憂鬱をふっとばしてくれる建築も在るのだ。平面から立体に構築することの難しさ。そもそも伝わらない、伝える難しさが壁になるという想像力を探りあう作業。昔と今と、時が流れデジタル化によって柔らかな面白い曲線を生み、明確に伝わるようにもなり、またそこから発想が広がる、想像力と実現の追いかけっこです。想像と創造が世の中に増えてゆくほどに人は触発され、また何かを生む。一見冷たさのある建築物が人々にナニモノかを与え感情や性質を変化させるようなことも起こる。感動するモノを創ろう!とする細胞連鎖。

おもしろ訳引用
「才能は液化して消えていかない難病だ。脳の中で逃げていかないから才能という病気にかかったままの人がいる。」
「自分らしさを表す、わずかなスペースを商業界で確保すること」

才能に追いつかない周囲や時代もあるだろうけど、その中で妥協点を見つけることで、自分らしく表現することも可能にするという感じだと思います。
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