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アオサギとツルのramuのレビュー・感想・評価

アオサギとツル(1974年製作の映画)
3.9
お互い気になる存在で、求婚し合うアオサギとツル。なぜか素直になれず、断っては後悔しての繰り返し。
客観的に観ると、早くくっつけばいいのにだとか、素直になれば良いのにとか思ってしまうのですが、いざ自分が当事者になると彼等のようになってしまうので、気持ちが凄く良く分かります。
そんな内面心理が描かれた、ロマンチックで幻想的だがどこか切ない悲喜劇。

日本の浮世絵、水墨画を参考にして作られたそうで、草むらや雨の描写がとても幻想的でした。
中でも花火が上がるシーンがお気に入り。
光の加減が素敵でした。
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