オレンチ

スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐のオレンチのレビュー・感想・評価

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今回で遠い昔遥か彼方で起こった銀河系の歴史の授業は最後となります。
それでは最後の-第三章-を進めて行きます。

授業に移る前にビデオ教材の『スター・ウォーズ エピソード2/シスの復讐』は予習済みですか?まだの方がいたら必ず先に予習をしてください。

それでは早速ビデオ教材に沿って進めていきましょう。

19BBY、クローン戦争は最高潮を迎えておりグリーヴァス将軍率いる独立星系連合によりパルパティーン最高議長がコルサントから連れ去られようとしていました。
コルサント上空ではパルパティーンを巡って共和国と独立星系連合によって激戦が繰り広げられます。
これを"コルサントの戦い”といいます。

グリーヴァス将軍とは元々惑星カリーの原住民、カリーシュという爬虫類型ヒューマノイドで独立星系連合によってサイボーグ化された人物。
ドゥークー伯爵が独立星系連合の政治的な顔であるなら、グリーヴァス将軍は軍事的な顔となります。
天才的な戦術化であり屈強の戦士でもあります。
ジオノーシスの戦いにも参加していましたが、彼と対峙したジェダイは誰一人として生還できなかったため、当時はその存在が明るみにでることはありませんでした。

パルパティーンの救出のため、ナイトへ昇格したアナキンと、マスターとなったオビ=ワンがグリーヴァス将軍の旗艦、インヴィジブル・ハントへと乗り込みます。
パルパティーンの元へたどり着いた二人の前にドゥークー伯爵が立ちはだかります。
ドゥークー伯爵と相性の悪いオビ=ワンはあっさりと気絶してしまいますが、3年前の対決からはるかに力をつけたアナキンの敵ではなく、ついにドゥークー伯爵の両手を奪い、パルパティーンにドゥークー伯爵の抹殺を命じられます。
この時、ドゥークー伯爵は初めて自分も共和国を潰すための捨て駒に過ぎなかったことを気付かされるのでした。
若きジェダイはドゥークー伯爵の抹殺を一瞬迷いますが、結局怒りに身を任せてドゥークーを抹殺するのでした。
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■Point:
・グリーヴァス将軍は元は爬虫類のヒューマノイドで現在はサイボーグ。
・グリーヴァス将軍は戦術家としても戦士としても超一流。
・ドゥークーとオビ=ワンはフォーム的に相性が悪い。
・アナキンは感情に流されやすい。
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パルパティーンを人質とすることに失敗した独立星系連合は一斉にコルサントから離脱を始めます。
グリーヴァス将軍の策略により、インヴィジブル・ハントはコルサントへ墜落寸前でしたがまたしてもアナキンの活躍によって、インヴィジブル・ハントの中に残されたアナキン、オビ=ワン、パルパティーンの命はなんとか救われるのでした。

コルサントにあるパドメのアパートで彼女と夜を共にしていたアナキンに3年前の悪夢が再び襲います。
しかも今回、夢のなかで苦しんでいたのは母ではなくパドメでした。
過去に母を亡くした経験から、再び愛するものを失うかもしれないという不安を抱きます。
また共和国の上層部ではさらにアナキンを追い詰めます。
ダース・シディアスを追跡するジェダイ評議会がパルパティーンの周辺にダークサイドを感じており、アナキンが信頼する議長に疑いの目を向けていたのです。
最高議長の命によりアナキンはジェダイ評議会の席を獲得するも、ジェダイ評議会のメンバー達はマスターの称号を与えず、これにアナキンは不満をあらわにします。
さらにはパルパティーンの内偵を命じられジェダイへの忠誠心が揺らぐのでした。
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■Point:
・アナキンはパドメが死んでしまう夢を見る。
・アナキンは3年前同じ夢で母を亡くしている。
・ジェダイ評議会はパルパティーンを疑っている。
・アナキンはパルパティーンを信頼している。
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ジェダイ評議会のメンバーとなったアナキンはパルパティーンにコルサントにあるギャラクシーズ・オペラ・ハウスへと呼び出されます。
パルパティーンはグリーヴァスが惑星ウータパウに潜んでいるとの情報を入手したとアナキンに伝え、アナキンこそグリーヴァス将軍の討伐任務に相応しと主張し、アナキンへ評議会への不信感を植え付けます。
そしておもむろに「賢者ダース・プレイガスの悲劇」について語り出します。
ミディ=クロリアンについて熱心に研究していたダース・プレイガスは死をも克服できるダークサイドの秘術を編み出しますが、すべてを弟子、ダース・シディアスに伝授すると寝込みを襲われ弟子に命を奪われます。
皮肉にも自分の死を救えなかったのです。

ダース・プレイガスとはムーンというやせ細ったヒューマノイドのエイリアンでミディ=クロリアン操作の達人でした。
ムーンは独立星系連合の銀行グループ会長、サン・ヒルが有名です。

パドメを死から救いたいアナキンにとってこの上ない魅力的な話ではありますが、それはダークサイドの秘術であり、ジェダイの道からは決して学ぶことはできなかったのです。
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■Point:
・アナキンのジェダイへの忠誠心はさらに揺らいでいる。
・ダークサイドの秘術で死を救える。
・アナキンはパドメを死から救う方法を探している。
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アナキンが評議会でグリーヴァスがウータパウに潜んでいるとの報告をするとアナキンの思惑とは裏腹にグリーヴァス討伐任務はオビ=ワンへと与えられてしまいます。
アナキンは不満を押し殺して、ウータパウへ向かうオビ=ワンの無事を祈って送り出すのでした。
しかし、これが二人の師として、弟子として、そして親友・兄弟としての最後との会話となってしまいます。

ウータパウに到着したオビ=ワンはグリーヴァス将軍の居場所を突き止めると単身で決闘を挑みます。
ジェダイとの戦闘に絶対の自信をもっていたグリーヴァス将軍もこれを受け、オビ=ワンとグリーヴァスのライトセイバーでの決闘が始まります。
遅れてウータパウに到着したクローン兵達によって一気にウータパウは激しい戦場と化すのでした。
ついにグリーヴァス将軍を追い詰めたジェダイ評議会は戦争の終結を確信し、アナキンをパルパティーン最高議長の元へと向かわせます。

パルパティーン最高議長を疑っていたジェダイ評議会は戦争の終結とともに彼が何らかの動きに出ると予想しアナキンを内偵に送り出したのです。
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■Point:
・グリーヴァス将軍を討伐することが共和国勝利の鍵。
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パルパティーンの元へ向かったアナキンを待っていたのは衝撃の事実でした。
パルパティーンこそシスの暗黒卿、ダース・シディアスだったのです。
アナキンはこの衝撃の事実に怒りをあらわにしライトセイバーを抜きますが、ギリギリのところで理性を働かせ、評議会の元へ報告に戻ります。
一方、ウータパウではなおもオビ=ワンとグリーヴァスの戦闘が繰り広げられていて、辛くもグリーヴァスを葬ることに成功します。
この報告を受けた、メイス・ウィンドゥ達は戦争の終結を確信し、パルパティーンの非常時特権を剥奪すべく彼のオフィスへ向かおうとしていました。
その矢先、アナキンが戻りメイスにパルパティーンこそシスの暗黒卿だと告げると、メイスはパルパティーンの逮捕に向かいます。
アナキンもこれの同行を求めますが、メイスはアナキンの心の迷いが致命的になると判断しこれを禁じます。
会議室での待機を命じられたアナキンはパドメのいる方向を眺め涙を流します。
なぜならパルパティーンを失うことによってパドメを救うすべもなくなってしまうからです。
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■Point:
・グリーヴァス将軍はオビ=ワンによって葬られた。
・メイスはアナキンとパルパティーンの信頼関係が危険と判断し、アナキンを同行させなかった。
・アナキンはパルパティーンが死ぬとパドメが救えなくなると思っている。
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パルパティーンのオフィスへ到着したのは、いずれも評議会のメンバーであるメイス・ウィンドゥ、セイシー・ティーン、エージェン・コーラー、キット・フィストーの4人でした。
彼らはパルパティーンがシスの暗黒卿だということを理由にパルパティーンの逮捕を宣言。
パルパティーンは最高議長に刃を向けたジェダイ達に対して共和国への反逆を宣言します。
真紅のライトセイバーを起動したパルパティーンに一瞬にして3人は斬り殺されますが、最強の型、ヴァーパットを扱うメイス・ウィンドゥの方が一枚上手でありパルパティーンを追い詰めます。
しかし、ここへ待機を我慢できなかったアナキンが現れパルパティーンを救う形でメイス・ウィンドゥを葬ってしまいます。
この瞬間、アナキンは一気にダークサイドの奈落へ堕ちて行きました。
あっけなく堕ちてしまったかのように見えますが、その理由は下のポイントで確認しましょう。
もう後に引けなくなったアナキンはパルパティーンの弟子となることを決意しパドメを救ってほしいと哀願します。
こうしてダース・ヴェイダーが誕生し、アナキン・スカイウォーカーがこの世を去り、銀河は暗黒の時代へと向かっていくのです。
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■Point:
・フォースは未来を予知することができる。
・アナキンのフォースは強く、未来予知の信憑性も必然的に高くなる。
・そのフォースがパドメの死を予言している。
・同じ未来予知で実際に母を亡くしている。これが一番の理由でしょう。
・ダークサイドからは死を救える。
・その術をパルパティーンは知っている。
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パルパティーンはダース・ヴェイダーへ最初の任務としてジェダイ聖堂に残っているジェダイ達の抹殺を命じると同時に、オーダ66を発令。
これにより、銀河中の前線で戦っていた数多くのジェダイが命を落とすこととなります。

オーダー66とはクローン・トルーパー達が成長の過程でプログラムされた緊急指令のことで、ジェダイを共和国の裏切り者とみなし、なんの疑問も抱かずにジェダイを即時処刑するというもの。

ほとんどのジェダイが命を落としたことは事実ですが、実際には100人以上のジェダイがオーダー66を生き延びたとされいます。
しかし、その後帝国によって行われるジェダイの粛清でオーダー66を生き延びたジェダイ達もほとんど命を落としたと言われています。

ジェダイ聖堂ではヴェイダー卿率いるクローンの大軍によって壊滅状態となっていました。
これを目の当たりにしたベイル・オーガナ議員は異常事態を察知し、生き残ったジェダイを救うべくコルサントを一時離れます。
そこでウーキーの助けをかりて生き延びたヨーダを救い、その後ウータパウを生き抜いたオビ=ワンと合流します。
ジェダイ聖堂での任務を終えたヴェイダー卿は溶岩惑星ムスタファーに潜む独立星系連合の幹部、ヌート・ガンレイ達の抹殺に向かうのでした。
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■Point:
・オーダー66とはパルパティーンによって仕組まれたジェダイ抹殺の発令である。
・オーダー66によってほとんどのジェダイが抹殺された。
・独立星系連合の幹部を抹殺することによって戦争が終結する。
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一方コルサントではパルパティーン最高議長によって元老院議員が招集され、ジェダイが共和国に反逆を起こしたと伝えられ、非常時特権により共和国は解体され自らを皇帝とし銀河帝国の誕生を宣言していました。
こうして、共和国による自由と民主主義が失われ、銀河帝国が銀河を支配する暗黒の時代が始まったわけです。
この臨時議会を逆手にとって警備が手薄となったジェダイ聖堂へヨーダとオビ=ワンは潜入し、生き残ったジェダイへ身を隠すようメッセージを送ります。
そして、オビ=ワンはこの惨劇を起こしたのがかつての弟子、アナキンであることを知ってしまうのです。
ヨーダはオビ=ワンにアナキンを追うように命じ、自身は、人生で最も重要となるパルパティーンとの決闘に挑むのでした。
オビ=ワンはアナキンの足取りを掴むためパドメのアパートへと向かいパドメへ真相を語ります。
しかし、アナキンを愛し、信じていたパドメはオビ=ワンの話を信用せず単身でアナキンが任務を行っているムスタファーへと単身で向かいます。しかし、その隙をついてオビ=ワンもパドメの乗る 宇宙船へと乗り込みます。
一方ヨーダはパルパティーンの元へ姿を現します。
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■Point:
・パルパティーン最高議長の非常時特権により共和国が解体され銀河帝国が設立される。
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惑星ムスタファーではヴェイダー卿によって、独立星系連合の幹部が抹殺されドロイド軍も全て停止、ついにクローン戦争が終結を迎えます。
コルサントでは、闇の頂点パルパティーンと光の頂点ヨーダの決闘が始まります。
力ではヨーダが勝ってはいたもののすでに銀河のフォースはダークサイドに傾いており、皇帝を止めることはできませんでした。
間一髪のところベイル・オーガナにヨーダは命を救われます。
ムスタファーに到着したパドメはアナキンの変わり果てた心に動揺を隠しきれずアナキンを拒絶します。
さらにオビ=ワンの姿を見たアナキンは激しく怒り、ついに銀河の英雄だった二人の悲しい決闘が始まります。
二人の力は拮抗し、戦いは長引くもオビ=ワンの勝利で幕は閉じます。
オビ=ワンはアナキンを弟子として、親友として愛し、弟のように思っていました。
選ばれしものであるはずだった男のライトセイバーを拾い上げると深い悲しみとともにムスタファーを後にするのでした。
しかし、フォースの乱れによってヴェイダー卿の危機を感じ取ったパルパティーンはムスタファーへと急遽向かい、ヴェイダー卿の命を救います。
これによってヴェイダー卿は生命維持装置がなくては生きられない異様なサイボーグのような姿となってしまったわけです。

一方、変わり果てたアナキンによって生きる希望を失ったパドメは、最後の力を振り絞って双子の兄弟を産み絶命してしまいます。
双子の妹、レイアをオルデランのベイル・オーガナが引き取り、兄のルークをオビ=ワンがアナキンの親戚が住むタトゥイーンへと届け、ヨーダは遠い星で身を隠すこととなります。
タトゥイーンにてルークを受け取ったラーズ夫婦がルークを抱きながら夕陽を眺めます…
新たなる希望となることを願って…