1963年に起きたケネディ大統領暗殺事件。この映画は「この暗殺事件は陰謀によって起こされた」という仮定に基づいて描かれる作品。
物語は淡々と進んでいく印象。そこに物語性は無く、再現ドラマかな?と思ってしまうほど。
登場人物もなかなか分かり辛い。似た様なおじさんいっぱい出てくるしそれぞれの役職や立場もあんまり触れられない。「ケネディ暗殺」という事実に基づいて物語は進行していくので、映画そのものについていけないという事は無かった。何らかの陰謀によって暗殺に向かって進んでいくという事は分かる。
当時のニュース映像や中継映像を交えながら進んでいくのでドキュメンタリー作品のようにも感じる。
ケネディやリー・ハーヴェイ・オズワルドの本人の映像もあるのでリアリティはかなり増す。
ドラマ性はないが、ケネディ暗殺のシーンのあたりの緊迫感はかなり感じる。暗殺直後、無音のなる下りもとても効果的で良い。
事件発生10年ほどで「陰謀論」を作品に仕上げているのは重要なポイント。当時から「陰謀ではないのか」という声は上がっていたんだなと思った。
実際の所、真相はどうなんだろう?機密文書が全て公開された所で真相は闇の中という気がしてならないけれど。