毒っ気ありタジキスタンが舞台のファンタジーコメディかな。
モーリッツ・ブライプトロイが戦争で障害を負った兄ナスレディン役でガッツリ出ている。けっこう活躍(?)する。
主人公マムラカットのお腹に宿る子供の父親探しの珍騒動的な話、お腹の中の子の語りで進む物語。
女優を夢見るマムラカットがある日俳優を名乗る誰かの子供を身籠るが、父親不在の子を産むのはここでは罪になる。
中絶しようにもトラブル、結局産む運命だったんだろうが、父親を探すにも手がかりは「俳優」ということだけ。
ほのぼのコメディのようでわりと人が死ぬ。そんな死にかた?っていう、ちょっとブラックコメディぽくもある。
マムラカットの住むコミュニティや周囲の人たちも悪どい人や残酷なことを言い放つ人もいる。
父なし子を身籠ったマムカラットを集団で責めたりもするし。
近隣では紛争の気配はするし、生活圏の小さな保守的コミュニティでは盲目的集団心理が垣間見えるし、一体どんな話になるのかと思ったがふんわり仕上がっている不思議な味わいの映画。
空から牛は降ってくるわ、終わりは一見ハッピー風だがわりと悲劇。兄どうなるんだよと思ってしまった😅
面白かった。
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