茶一郎

パンズ・ラビリンスの茶一郎のレビュー・感想・評価

パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)
4.4
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 フランコ独裁政権下のスペイン、少女オフェリアの母親は軍人と再婚。山奥の軍事基地で暮らすことになった。外の世界ではファシズムとレジスタンスが血を流し合っている中、少女は妖精に誘われ、牧神パンの迷宮に迷い込む。
スペインのオタク番長ギレルモ・デル・トロによる美しく残酷な大人向けダークファンタジー。良い子はまだ見ちゃダメだよ。

 「ミツバチのささやき」「トトロ」の影響を感じつつもギレルモの凄まじいイマジネーションと作品常連のダビド・マルティの美しい特殊メイクが冴えわたる。
 今作では美しい空想と残酷な現実が行ったり来たりするが、特徴としてその空想が「ピーターパン」のような大人になる前のセンチメンタルな逃避ではなく、確かに『そこにあるもの』として描かれている点。
一見、ストーリーを失速しかねない『行き来』も(あくまでも必要な描写としての)残酷なグロ描写やサスペンスで飽きることがない。

 とにかく美しいイマジネーションの映像化、美術、「ミツバチのささやき」と合わせてぜひ。
牧神の逆関節の脚とやっぱりペイルマン。好き。