キッチー

パンズ・ラビリンスのキッチーのレビュー・感想・評価

パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)
4.0
シェイブオブウォーターのギレルモ・デル・トロ監督の世界観をもっと知りたくて、今作を観賞。
こちらを先に観ておけば良かったです。

まさにダークファンタジーな世界。繊細に作り込まれた美しい映像、対照的なグロい映像。それでも色彩感覚が素晴らしく、一時の不快感を払拭していく。

絶対的な支配者でありサディスティックで歪んだ性格の持ち主である大尉は悪役として強烈な存在感を放つ。虐げられる弱者の抵抗する姿とのコントラストも良い。

ストーリーは...
地下にある世界のお姫様が、地上に憧れるあまり、地上に出るが、記憶を失ってしまい人間として人生を終えてしまうことに...
お姫様は生まれ変わって、不思議な生き物たちに導かれ、元の世界に戻ろうとするが、いくつもの試練が待ち受けている...
っといったお話。

そしてラストシーン...
このシーンを描きたくて、作品を作ったんだろうな~と感じせせるラストで、感動的でした。
青と緑が混ざったような光の中、鮮やかな赤い色...そして目映いばかりの光に包まれる...

この世界観なんですね。他の作品にも繋がる世界観のように感じました。シェイブオブウォーターも再度、見直してみたくなりました。
キッチー

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