ハリボ

パンズ・ラビリンスのハリボのレビュー・感想・評価

パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)
3.4
【2018年56本目】

ギレルモデルトロ!
前々から気にはなってたダークファンタジー鑑賞。

おとぎ話のファンタジー要素と
戦時中の厳しい現実の対比が辛い。
ってかこれ救いがあったのは映画だったからなのではないだろうか。

辛い現実からは逃げたくなる。
大人ではなく、歯向かうことのできない子どもはなおさら。
戦時中に浮かばれなかった無垢な魂を追悼するかのようにファンタジーを加えるっていうのが素敵だと思う反面、当時の惨劇を目の当たりにすることの怖さ。

子供が好きな童謡を作るには、子供目線で考えなければならない。無垢な心に響くメロディを作るに、作曲家は幼稚さを取り戻さなければならない。
去年受けた授業で教授が言ってました。
そのために、作曲中に薬物を使ってトリップしてたんだとか。

おとぎ話の原作って結構シビアな面が多かったり、怖い描写もあったりしますよね。そう言った意味では、幼稚な子供にも残酷な面はあってダークファンタジーは本来のおとぎ話の形なのかなあと思ったり。

オフェリアにも何らかのトリップがはたらいていたって考えるとやりきれない…。
ハリボ

ハリボ