s

パンズ・ラビリンスのsのネタバレレビュー・内容・結末

パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

ギレルモ・デル・トロらしさが詰まってる。
怪物、虫、蛙、キラキラ、幻想的、社会風刺的絶望感。すごく好きな映画。

終わり方としてはこれはメリーバッドエンドってやつ。主人公は幸せになったんだろうか。幸せだったのかな。幸せになってるといいな。
おとぎ話はとても綺麗だけど実はすごく残酷なもので、現実からの逃げ道だったのだと思う。

絶望感はすごいし、後に引く。誰も救われない。悲しくなる。
とにかく最初から最後まで映像は綺麗でtheファンタジー。だからこそ社会的、物理的な現実との対比がすごい。

お父さんがいちばん可哀想な人な気がする。人の気持ちがわからなくなった人。最期が悲しい。自らもお父さんから受け継がれた悲しい血。根っからの悪人はいないのだろうな。世界が人を悪人にするのです。
お母さんも最初から最後まで報われなくて悲しい。スパイの女性が強い。医師は自分の正義を貫いててかっこよかった。

皆死に方があっけなくて、人間の脆さを実感させられる。お父さんでさえ一発。

字幕付きで観ると絵本を読んでるみたいで雰囲気が出る。悲しいけれど綺麗で何回でも観たい映画。
主人公が守り抜いた唯一の弟が幸せになれますようにと願うばかり
s

s