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パンズ・ラビリンスのMGJのレビュー・感想・評価

パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)
5.0
自分にだけ見える世界、大切な隠れ家。子供の頃に好きなモノを貯めていたあの場所に、僕らはまたいつかたどり着けるのだろうか。

戦争と結婚、大人の都合で居場所を見失う現実と、少女を迎え入れてくれる見果てぬ異世界。
未知への恐怖や探究心は、普段凍りついている少女の心の中で、情動を蘇らせる。
走れる、戦える、何かができる、少女が日頃失った感覚を体験できたあの場所と記憶は、誰からも否定されないファンタジア。



永遠の存在を肯定されるなら、現実の死も、人は受け入れるのかな。この世を去った人が見る境涯は、幻想の向こうの幸せなのかも知れない。。。
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