KJ

ブロークン・アローのKJのレビュー・感想・評価

ブロークン・アロー(1996年製作の映画)
3.0
核弾頭紛失の暗号をbroken arrowと言うらしい
今も使われてるかどうかわからんが、この映画ではそうなってた
トラボルタとスレーターどっちが悪役だったか忘れかけていたが、配役逆でも全然アリだろう

80年代にスタローンとかがさんざんやったあのパターンは、映画ファンたちに「面白かったけど、もういいや」と膨満感をもたらせた
しかし当時のハリウッドはこんな映画ばかり作っていたもので、映画一本作ったら、ヘリの一台くらいは爆破しないと気が済まない病気になっていた。ゆえにキャストと設定のマイナーチェンジを繰り返していた
この映画は、その末期
いやむしろ沈静化した後だったので、「こういうの久々じゃん!」と、そこそこ動員した
客も正直中毒になっていたので、当時の流行りのサスペンスよりのアクションなどでは物足りなかったし、ファンタジーもあるにはあったが、当たるかどうかわからないために今よりずっと制作費もかかってなかったので、チープだった
SFは、コンスタントにずっとあったけど

90年代後半から、バズーカ撃たなくても売れるもんは売れるんだなとハリウッドも気づいたらしい

この映画は、80年代のアクション映画にさんざんみられた「それだけのことでそれはやりすぎじゃない?」を解消するために核弾頭を利用している
動機付けというやつだ

ランボーみたいに、高圧で水ぶっかけられたという理由で警察署一個潰すことはないが、当時の映画はホントに、肩がぶつかった程度のきっかけでマシンガンぶっぱなしていた
メンヘラか

が、客も90分以上の映画の中で、さんざん繰り広げられるドンパチに飲み込まれ、ところで何でホワイトハウス吹っ飛ばしたんだっけ?となり、中盤にちょっと出てきて手当てしてくれたナイスバディの女性と主人公のオッサンが夕陽をバックにチューするところを見せられるのだ

この映画がどうだったかはさっぱり覚えてないけど
『80年代のアクション映画は、何故かラストにチューする』
KJ

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