ryosuke

恋のエチュードのryosukeのレビュー・感想・評価

恋のエチュード(1971年製作の映画)
3.7
35mm オリジナル版
これだけ純粋に恋愛感情ばかりに焦点を当てている映画って意外と少ないのではないだろうか。個人的には恋愛のみがテーマになるとイマイチ内容に興味がもてなくなってしまう。特に姉妹間の葛藤が顕在化してくる中盤までは、純度100%の恋愛映画という感じで個人的にはストーリーはどうでもよく思えてしまったが、ネストール・アルメンドロスの柔らかい自然光を捉えた情景描写は期待通りなのでまあいいか。逆に映像に関しては中盤以降美麗な海辺のロケーションを離れてしまい、室内での暗いシーンも増えて見どころが減った印象。総合的には前半の方が好きだった。
アンとクロードが戯れにキスをするシーンで、ミュリエルのサングラスに暖炉の炎が映っている描写は「嫉妬の炎をメラメラと燃やす」という言葉の映像化という感じで、ちょっと漫画っぽい表現にも思えて面白かった。(意図的か分からんけど)
ryosuke

ryosuke