東京国際映画祭・東京サクラグランプリ、カンヌ映画祭「ある視点」部門で3冠（国際批評家連盟賞、ジュネス賞、“一目惚れ賞”）という事で、私も冒頭からとぼけたテイストに"一目惚れ"でした。
イスラエルとエジプトという2つの国の交流というデリケートなテーマを、コミカル&哀愁/愛情たっぷりに見せてくれる良作！
文化交流のためにイスラエルに招かれたエジプトの8人からなる警察音楽隊。空港に出迎えがなかったために自力で目的地を目指しますが、間違ったバスに乗ってしまいホテルもない辺境の町に着いちゃう。
もうその日のバスは無く、町の食堂の美しい女主人の厚意でメンバーは分散して一泊させてもらうことに・・・
音楽隊の水色の制服がナイスな感じで（笑）、1人の女好きナル男くん以外はほぼじいちゃんズなんですが、皆さん味わい深い！
生真面目なリーダーのトゥフィークは深い哀しみを抱えた感じで発する言葉がじわっとくるし、ナル男のカーレドはチャット・ベイカーのMy Funny Valentineを口ずさんで女を落とすし、20年間もリーダーの助手をやってるけど冴えないシモンは指揮も作曲も中途半端みたいだし...^^
食堂の女主人ティナとトゥフィークの夜の散歩（デート）のシーンと、ナル男がデート経験ゼロの無職男パピに手取り足取り恋の手ほどき指導するシーン（爆笑）が最高です。
（Hulu）
