ひょっこり

ターミネーターのひょっこりのレビュー・感想・評価

ターミネーター(1984年製作の映画)
4.0
あまりにも2が有名すぎて初代が霞んでる珍しいシリーズ。「ものすごく古いし低予算だし、そこまでじゃないだろうな」と思いつつみた。ところがどっこい。


さすがに特殊メイクやテクノロジーの描写など細かいところは低予算っぷりを感じるけど、ホラー演出は2よりもすごかった。

なんといってもシュワちゃん!クレジットの1番先に名前がでてくるのも納得の存在感。
はじめは七三分けの無表情クールガイ。炎に突っこんでからはぼさぼさ短髪の眉なし野郎、車で事故ってからはサングラスでさらに無機質なロボット感が増していき、最後の最後ではいっかついスケルトンに。
最初は銃を撃つさいまばたきしたりでがんばって演技してるように見えたけど、サングラスかけたあたりからは完全にターミネーター。人間らしさを完全に消しているから、ごついスケルトンがでてきても違和感が全くない。この機械らしさをじわしわグラデーションで演出していくのが素晴らしい!「さすがにもう終わったろう」という安堵を2度も裏切る展開も拍車をかけて怖い!

つけ加えてサラの成長っぷり。1では普通よりちょっとドジで弱気な女の子だったというのが意外。そして、リーダーの素質がある母親になるっていう設定が1からあったというのも意外。そしてそして、2でこの設定が完璧に引き継がれていることにもびっくり。トゥルーライズといい、この監督の女の人がどんどん強くなっていく女性の描写が痛快で好き。


なんでいままで避けとったんやと後悔するレベルでおもしろかった。いやあ名作だった。
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