タコさんウィンナー

ターミネーターのタコさんウィンナーのレビュー・感想・評価

ターミネーター(1984年製作の映画)
3.8
立川シネマシティで極上爆音をするということで、1と2続けて見に行きました。
行く前に父親にその話をしたら「親指立てて溶鉱炉に落ちてくやつが1でしょ?」と言ってきたので「違うよ、それ2。みんな2が好きだから間違えがちだけどね」と教えてあげたら「いや絶対1だよ!」と何故か強気に出られてちょっともめました(笑)
「いや2」「いや1だって」「絶対2だね」「そんなわけない1」「2だって言ってんでしょー!」ターミネーターシリーズの印象って実際そんな感じかも、と実感しました(笑)

さて2ばかり注目されるターミネーターですが、改めて見ると1が1番SFホラーしてますね。低予算ならではの工夫が満載でおもしろいし、今では馴染んでしまった設定も当時としては斬新だったと思います。序盤カイルが何者なのかわからない見せ方も秀逸です。
この頃はサラもまだかよわい女性。その成長が見られるあたりも、本来ターミネーターで何がやりたかったのか(まったく道理の通じないマシンが襲ってくる恐怖を描く)という部分をちゃんと表現していてよかったです。
あとチャラい友達がずっと音楽聴いてるのが伏線になるあたりもパニック映画っぽくてよかったですね(笑)
そして特殊メイクやコマドリの魅力。今見ると逆に歪で怖いです。外骨格が出て肉部分は戻らないなど、この頃はまだしつこいけど倒せそうな気がするバランスなのもドキドキしました。
一方シュワちゃんお目目外しシーンは「アンダルシアの犬」をみせられたときに近いトラウマ感があったのでグロいのダメな人は注意してください…。

改めて見返すと、また発見があっておもしろかったです。「カイルの長い回想でサラの写真見てたのにはこんな意味が…」とか「サラコナーが飼ってるイグアナ、チューすると口開けるのかわいいな…笑」とか意外な発見がありました。サラコナーは最初ウェイトレスの仕事もうまくいかない悩める女子だったことを再確認するためにも、やはりターミネーターはここから見て欲しいなと思いました。