不運な人って悲しいかな、驚くほど不幸を引き寄せてしまうんだよね。
終始、司葉子の泣き方にぐっとくる。最近笑い声みたいな泣き方をよく聞くもんで、つい比べてしまう。
最後の夫は優しいけど、「父親」であり「夫」であるという自覚に欠けている。(左翼的姿勢を取って)刑務所に入るということは、司葉子演じる女性の父親と同じことを繰り返すことであり、彼女にとって最も大きなトラウマなわけで。だから、旦那さんの言葉に力強さを感じつつも、自らの意志を貫くことだけが人生じゃないんだよなぁ…守るべきものがあるんだから、と思ってしまった。