かめの

別れて生きるときものかめののレビュー・感想・評価

別れて生きるときも(1961年製作の映画)
3.6

不運な人って悲しいかな、驚くほど不幸を引き寄せてしまうんだよね。

終始、司葉子の泣き方にぐっとくる。最近笑い声みたいな泣き方をよく聞くもんで、つい比べてしまう。

最後の夫は優しいけど、「父親」であり「夫」であるという自覚に欠けている。(左翼的姿勢を取って)刑務所に入るということは、司葉子演じる女性の父親と同じことを繰り返すことであり、彼女にとって最も大きなトラウマなわけで。だから、旦那さんの言葉に力強さを感じつつも、自らの意志を貫くことだけが人生じゃないんだよなぁ…守るべきものがあるんだから、と思ってしまった。
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