ペイン

セリーヌとジュリーは舟でゆくのペインのレビュー・感想・評価

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※租借しきれていないので久々に採点放棄を行使します。

監督はヌーヴェルヴァーグを代表する巨匠であり、雑誌『カイエ・デュ・シネマ』元編集長ジャック・リヴェット。

いやはや凄まじくとち狂った作品であり、唯一無二の映画体験…

まるで奇っ怪なSF映画でも観ているかのような、こんなにもハチャメチャでわけがわからないのに、キュートで不思議な引力のある魅惑的な作品。

『マルホランド・ドライブ』『ホーリー・モーターズ』よろしく映画の文法・枠組み破壊映画であり、監督が映画というものを完全にオモチャ箱のようにして好き勝手遊んでいます。

冒頭の長い追いかけっこシーンから度肝を抜かれ、主人公セリーヌとジュリーの奔放ぶりに呆気に取られるのだが、とはいえ流石にもう少し尺は削れたかなという気はしなくもない。前半はかなり楽しんだけれど、後半少しウトつく瞬間がちらほら…

P.S.
セリーヌ役の女優は特にチャーミングで、如何にもゴダール好みな感じの女優だなぁと思ったら、ゴダールの『中国女』や『たのしい知識』のヒロインでした。
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