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夏の遊びのScreen7のレビュー・感想・評価

夏の遊び(1951年製作の映画)
4.0
"切ない夢から目覚めると泣きたくならない?"
とっても美しい映画。色が無くても十分。まるで小説を読んでいるかのような言葉選びも美しい。Call Me By Your Nameもだけど、ひと夏の思い出映画ってビター&スウィートさが絶妙〜!この頃秋の訪れが感じられるけど、まだまだ夏映画が観足りないなと思ってチョイスした今作。タイトルを見て楽しい話を想像していましたが、これは切ない!

"宝石のような日々"を過ごした13年前の夏を思い出すヒロイン。楽しい時間を過ごしている瞬間はそれが全て。永遠にこの時間が続いてほしいと本気で思う。でもそんな時間にも終わりは来る…突然の展開に吃驚しました。忘れられないあの夏の思い出。日記によって過去に引き戻されたマリー、そして現在。
13年前の夏の出来事だけを描いた映画だったらここまで心に響かなかったと思う。あの過去があって現在のマリーが描かれているところにこの映画の良さはあると思います。恋愛映画以上のメッセージがある。

ヒロインのマリーの職業がバレリーナなのですが、ラスト間際のトゥシューズで爪先立ちしてキスする足元がとってもキュート。映し方センス良すぎ。
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