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FLIRT/フラートのTenKasSのレビュー・感想・評価

FLIRT/フラート(1995年製作の映画)
4.0
割と高頻度で映画的な瞬間が、光のあたり方、人物の配置やポーズ、人の画面からの出入りにあってゾクっとする。NYの変なジャンプカット、ベルリンのロングショット、東京の本屋でのトラッキングショット。
同じ物語を異なる国と人種とジェンダーで行なう映画だが、作中のセリフにあるようにうまくいっているかはちょっとわからない。このセリフがあること自体が少し弱腰な感じとも取れるがいつもの?自虐的な姿勢と捉えた。
しかし東京編におけるセリフの削り方(恐らく言語圏の違いから生まれたディレクションではないか)は映画的な魅力を際立たせていた。街というよりは人を撮っているものの東京が凄く良い街に見える瞬間も多い。東京クルーの第一班助監督?に行定勲の名前が。
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