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秋津温泉の遊のレビュー・感想・評価

秋津温泉(1962年製作の映画)
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ひとたび恋とか愛が始まってしまえばそれが死活問題になる人間と、恋も愛も人生のひとつの彩りでしかない人間

余裕のある人どうしの恋愛にはお互いへの希求がないし、余裕のない人どうしの恋愛はコミュニケーションが成立しない
余裕の無い人は余裕のある人に惹かれて希求し、余裕のある人は余裕の無い人にエネルギーを割いて自己効力感を高める ふたりの余裕の波がつねに逆位相で打ち消し合うように変化していけば“持ちつ持たれつ"で健全な共依存が成立するけれど、そんなふうに人生はうまくいかないし、そこがうまくいっていてもその余裕の差が愛の深さの差のように思えて全部だめになることもある

観た後もジワジワと染み続けるんだろうなあ〜コレ
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