夜光虫

ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習の夜光虫のレビュー・感想・評価

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評価に困るので採点は保留とする。
初めて観たときはサシャ・バロン・コーエンの毒に当てられて熱狂した口なのだが、時間をあけてから見直すと何とも悪趣味でやり過ぎで見ていられないのだ。過激な表現も毒のある表現も好きなのに、何か一線を超えてしまったというか、さすがにそれは人を馬鹿にし過ぎなのではと思ってしまう。市井に暮らすアメリカ人の本音を抉り出して見せるというが、実際にやってることは迷惑YouTuberと変わらない。
一方で、ボラットなる人物の設定の細かさには脱帽する。いちいち"I am a Borat."とか“US and A"とか、非英語話者が使いそうなインチキ英語で話してみたり、自らはユダヤ人なのにとても反ユダヤなキャラクターを演じたり。
本作のカザフスタンの偽国歌が、あるスポーツ大会の表彰式で実際に流れてしまったこともあるという。まあ、いろんな意味でとんでもない作品である。
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