Kuuta

ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習のKuutaのレビュー・感想・評価

3.5
やりたい放題で実に気持ちが良い。サラッと毒を吐いたり、ちょこちょこ伏線挟んだり。ユダヤ人ネタのあまりの無茶苦茶っぷりに思わず吹き出す。〆はキレッキレのカザフスタン国歌。「アメリカの闇を炙り出す」ような力みは良い意味で感じられず、最後までゲラゲラ笑いながら楽しんだ。

この手のドッキリドキュメンタリーは、お話を進めるためのドラマパートが浮きがちだが、今作は相棒のおっさんとの掛け合いのテンポが良いため、うまくアメリカ横断のロードムービーに仕上げられている。企画自体もさる事ながら、こうした構成が今作の勝因の一つだと思う(とは言え黒人娼婦にはまともな対応する一方で、明らかに喧嘩売ってる態度の人もいて、その落差はどうしても不自然に見えてしまった)。70点。
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