あゆぞう

女殺油地獄のあゆぞうのレビュー・感想・評価

女殺油地獄(1992年製作の映画)
3.8
読み方わからない日本酒はめんどくさくてお店で頼みづらい

もう読めるようになったものでいうと獺祭、上善如水、緑川、田酒とか

店員さんがいい感じだったらメニュー指差して頼む

エシャロットなんかは大好きだけどアクセントがよくわかんなくてめんどくさかったり

これに近いあるあるで、タイトルの読み方わからない映画、見る気にならない

「島々清しゃ」「恋妻家宮本」とかそうだった

あと、カタカナなのになんか日本語的じゃなくて読み間違えてしまうスタッフ、キャストの映画も敬遠がち

クリストリッツァはクリト……ってなるし、アルモドバルはアルバ……ってなるし、ジェイクはギンレイホールのほうがいいやすいとか

苦手だと思うとよけいにハマってベルトルッチだかベルトリッチだかわからなくなってしまったり

お店で声に出すわけじゃないから別にどうでもいい気がするんだけど

というわけでやっとたどり着いたオンナコロシアブラノジゴク

男と女の情愛をテーマに近松門左衛門の原作を大胆にアレンジ

吉原を炎上させた五社監督だけに男と女をメラメラさせたら間違いなし

NHK大阪のドラマより生っぽいじゃん!な照明が嫌いだったけど、まあ浄瑠璃の世界観狙ってるって事でよしとして

お吉こと樋口可南子の艶っぽさったら、女臭さったら

こっち系の女性、大好きなんだけどどうも好かれないみたいで縁がない(対する藤谷美和子系とは相性いいみたいなんだけど)

ないだけに無い物ねだりで追いかけたくなる

なのでよけいにエロくてお吉に骨抜きにされてしまった

足元とられてヌルヌルプレイで仕留められた

女って、女って

あと、堤真一、何気に演技うまいなー、さらっとうまいなー、と

油だけに五社英雄監督のエネルギーを絞りきった感のある良作にして遺作



メモ

樋口可南子、今でこそ白戸家のお母さんだけど、若い頃はその色香で鳴らした人

この作品公開前年に最初に日本でヘアヌード写真集(今でいえば白石麻衣くらいのベストセラー)を出してるし、翌年には略奪愛で一世を風靡したある意味女優らしい女優さん
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