ロアー

籠の中の乙女のロアーのレビュー・感想・評価

籠の中の乙女(2009年製作の映画)
3.3
どうにも自分と相性の悪いヨルゴス監督の作品です。性懲りも無くまた挑んでみましたが、結論から言うとやっぱり今回も感性が合いませんでした。

相変わらずよくこんなの思いつくな〜って変態設定だし、世界観とかは好きなのに何故合わないのか。
感性っていうかきっと性癖が合わないんだろうな。
どの作品も徹尾徹頭淡々としてる感じなので、ガツンと感情揺さぶられるところまで至らないせいもあるかもしれない。私、その辺の感覚鈍いので。

お話としては、最近ピッコマでなんとなく毒親のエッセイ漫画ばっかり読んでたんですけど、あれの究極版でした。漫画にも「自分の家がおかしいと中々気づけなかった」ってセリフよく出てきてたし、比較対象があって初めて異常さがわかるわけで、自分の家族しか知らなければ、どんなに異常な状況でもそれが普通のこととしか思えないんですよね。
それってかなり怖いし、そーゆー世界を考えつく監督はすごいと思うけど、やっぱり自分とは合わないからもう仕様がないですこればっかりは。

あとは何だろ・・・
あっ、お兄ちゃんの鳴き声がうますぎてびっくりしました。あと、隠さなさすぎる「ゆれる人魚」観た後だからかモザイクが巨大すぎてびっくりしたんですけど、下半身全部モザイクで覆う必要あったのかな?局部だけでよくない?(それとも膝あたりで何かエロいことが行われてるの?)画面の半分がモザイクになった瞬間ちょっと引きました。

でもニャンコのアレは無理無理の絶対無理だったので、いっそニャンコのシーン全画面モザイクでもよかったです。とにかく無理。
アレをモザイクなしで見せてたら完全に私、その場で観るの辞めてました。トリアーの「ハウスジャック」よりこっちの方がよっぽど途中退出案件だと思うんだけどな。
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