レトーポ試験

籠の中の乙女のレトーポ試験のレビュー・感想・評価

籠の中の乙女(2009年製作の映画)
3.2
『聖なる鹿殺し』『ロブスター』のヨルゴス・ラルティモス監督作品。

初期の頃から変わった(変な)映画を撮る監督だったんだな~。奇天烈で独特な世界観を作りたいがために、意味不明で奇妙なことばっかりしてるような印象がついちゃった。それに加え無意味な暴力とかタブーな性描写が多かった。前に挙げた2作品のような見てる途中のワクワクとか、面白さがそこまでなく、とにかく変なものを見せられてる感じ。やっぱちょっと面白かった。

ある意味ディストピアのようで、外の世界から隔絶され、独自のルールや言語や習慣の中で生きている人の物語。『トゥルーマンショー』とか『フリー・ガイ』的に外の世界に気づいて解放を目指すようなことはなかったけど、でも最後ブルースは抜け出そうとしたのかな。行動に脈絡がなくてわかりにくい~。
この両親は何がしたいんだろう?っていうのだけずっと頭にあった。明確に答えは出なかったけど、それはそれで良しか。
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