Oshmar

籠の中の乙女のOshmarのレビュー・感想・評価

籠の中の乙女(2009年製作の映画)
4.0
徹頭徹尾、暴力について描いた映画といってもいいくらいなのに、観終わった後、奇妙にうつくしい場面場面の記憶ばかり甦るのが不思議。狂気の父親がこの一種のエデンを心底信じているからかもしれないし、注意深く選ばれた「このうえなく快適な住環境と健康でのびやかな肢体の子供たち」カットが生む錯誤が案外深いところまで届いてしまうせいかもしれない。驚異の希臘人監督、たぶん相当狂ってる。しばらくダンベルとガムテープを見るとぎょっとしてしまいそう。
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