Tune

籠の中の乙女のTuneのレビュー・感想・評価

籠の中の乙女(2009年製作の映画)
4.4
”電話”=塩
完全に変態好きの俺のツボを突いてくるランティモス監督。
概説すると独自のルールで支配され外部からの情報を完全にシャットアウトした閉鎖的なコミュニティーを舞台に外部の世界からの刺激を受けた内部の”持たざる者”が”気付き”を得る的な話。雰囲気が近い作品でいうとM・ナイト・シャマラン監督の『ヴィレッジ』とミヒャエル・ハネケ監督の『白いリボン』。
『白いリボン』における”持つ者”男爵と医者と”持たざる者”百姓の世界が今作では家庭における”父母”と”息子娘”に置き換えられている。
静的な映像に介入してくる突発的なヴァイオレンス描写や無機質な性交渉描写にはランティモス監督の異常なまでのこだわりを感じる。
一家の独自のルールや”単語”にも監督の変態性を感じることができる。
『籠の中の乙女』より原題の『(犬歯)』の方が捻りが効いていて洒落てる。