ショウキ

籠の中の乙女のショウキのレビュー・感想・評価

籠の中の乙女(2009年製作の映画)
4.4
2019年294作目(再視聴)

犬歯が抜ける=成人する みたいなもん?

ヨルゴスランティモス監督の作品は、
基本は極端なルールや思想が染み付いたディストピアで、
それを布教する側と抗う側とのあれやこれやを、
現代を揶揄する形でおもしろおかしく描いていると
勝手に思っていて、本作がその原点だと思います。

なので、角にぶつけるとすごい痛いです。
角を丸くしたのが女王陛下のお気に入りですね。

ぜひ、女王陛下のお気に入り見た方に見てほしいです。


2019年28作目 2019/3/7

世の中の常識とかルールって果たして何だろう。

サイコホラーとも見れるし、
ブラックコメディとも見れる作品で、
なかなかのインパクトと後味の悪さ、好き。

世の中のこれはこうあるべき、
Aっていうルールがあるから従うべき。
そんな縛りがあるから今の、その中での自由がある。

そこからはみ出そうとすると押さえつけられる。
それでも反抗して穴が空いてしまうと、
たちまち溢れ出てしまい、もう引き返せない。

常識やルールという縛りが無くなることで、
逆に自由さを失ってしまう。

ラストシーンは、
まさにそれを象徴していると感じました。
ショウキ

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