アノン

籠の中の乙女のアノンのレビュー・感想・評価

籠の中の乙女(2009年製作の映画)
3.0
今まで観た映画の中で1番意味が分からなかった。そもそも監督は意味を理解して欲しいと思って創ってないんだろうけど。でもなんか最後まで観ちゃうんだよね〜。途中で止められない。唯一無二でシュールで無機質。だからヨルゴス監督の世界観に中毒になる人が続出してるのか〜と納得。

外の世界を知らない子供たち、的な映画は普通にあるけど、それの究極のスタイルがこれなんじゃない?外の情報を一切取り込ませず、嘘を教えこまれた子供たちと異常な考えを持つお父様。なんでお父様が子供たちをあんな育て方するのか映画で明らかにされてないから、より気持ち悪い。ビデオテープで頭叩くのはやめようね?

子供たちも何を考えてるのか分からなくて感情移入なんて出来ないし、普通に彼らが怖い。見た目は20歳前後なのにおもちゃを取り合うために殴り合いのケンカ。挙句の果てには包丁で切りつけ、ハンマーでボッコボコにする。妹凶暴過ぎ(笑)

あとお姉ちゃんの血だらけになるシーンとダンスシーンは見ものです。身震いします。

最後の終わり方は解説読んで納得した。色んな見方があって面白い。結局自分が守られていた家の中でしか自由は施行出来ないし、子供たちにとってはあの家が1番安全な場所なんだなって。

色んな意味で18禁の映画。
アノン

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