よるこ

この森で、天使はバスを降りたのよるこのネタバレレビュー・内容・結末

3.3

このレビューはネタバレを含みます

刑務所内の観光課に服役し働くパーシーは、静かで自然豊かな最北の地ギリアドにやって来て、街の食堂で働く。詮索好きでよそ者を受け入れない街の人々に辟易するものの、店主のハナが腰を痛めたことで、甥の妻も加わり、店が終わるとハナの言いつけどおり森の男の為に裏庭に食料を置く毎日。10年前から店を売りに出していたハナに応募金付きの作文コンテストの提案をし、ハナの甥はパーシーの人気に異常に嫉妬し彼女の犯罪歴から疑い続ける。

ベトナムで心を病んだ森に住むハナの息子のイーライ、9歳から義父に性的虐待を受け妊娠し子供を失い義父を殺したパーシー、息子に会いたいハナ、夫に馬鹿扱いされるシェルビー。心に痛みを抱えながら生きる人々の係わり合いと癒しが描かれる。
どうしてパーシーが死ななきゃいけないんだろうと後半はすごく理不尽な気持ちになる映画。良い映画だったのに...パーシーにしてみれば、子供と一緒に死んでしまいたかったし、苦しくて仕方ないのだろうからイーライを守れたことでこれでよかったのかもしれないけど、なんか街の連中の気持ちや甥の処遇が少しは変わったんだろうけど、主人公が死んで報われないのは後味が悪いなと思った。
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