「今ではないいつか」を求める主人公の心理は、所謂「ここではないどこか」を求める者…現状の自分の立ち位置や評価に不満を持つ者のそれ
僕が悪いのではなく、生まれた時代が間違っていたのだ
本当に求めていたのは「時代」でなく「理解者」
そんな人たちがいると信じた時代が黄金色に見えるのもわかる
結局は「同じ価値観を持つ異性」と出会うだけで満たされてしまう程度のそれでしかないのに
映し出されるパリという街が、時代を超えても街並みがそれほど変わらない場所であるという点は、タイムスリップ映画を撮る上でコスパが良い面もあったのか
人は居場所を見つけるとそれに「ハマる」という心理を描いた映画であるとも言える
未来の人に「黄金時代」と呼ばれる様な現在を作ろうって事ですね(まあ勝手に思ってくれるでしょうが)