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ミッドナイト・イン・パリのもとのレビュー・感想・評価

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)
3.7
小説の処女作に苦心する映画脚本家の主人公が、婚約者と婚前にパリを訪れ、主人公にとって憧れの過去のパリにタイムスリップする物語。

とてもおしゃれで、パリを堪能できる作品。
現在のパリの街並みやそこに生きる人々の生活はもちろん、過去にタイムスリップした際の偉人達の人間味のある生活ぶりを感じさせられる。
自分は文芸作品や芸術作品の教養がほとんどないのだが、その教養がある人が鑑賞すればもっと楽しめるのかもしれない。
ストーリーとしては、ゴールデンエイジのパリに憧れる主人公がタイムスリップ先で、さらにその過去に憧れる女性と恋に落ちるのは、実に皮肉的な脚本だと感じる。
人間は誰しも、「昔はよかった…」と感じることがあると思うが、そのことが皮肉的かつ象徴的に描かれる。
どんな時代でも、若者は「いまどきの若いもんは…」と言われるものなのかもしれない笑
印象的だったのが音楽である。とてもゆったりとした音楽を用いていて、この作品の雰囲気にこの上なくマッチしていた。
あとは主演のオーウェン・ウィルソンだが、「インターンシップ」という作品のおちゃらけた印象しかなかったので新鮮だった。
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