そうだ、パリへ行こう。
いますぐ夜のパリに迷い込みたくなる。
パリが舞台の映画を選んでの再観賞。イントロからたっぷりパリの街をダイジェストしてくれるし、オーウェン・ウィルソン演じるギルが美しい夜のパリを散歩しまくる。
そしてロダン美術館のガイドがカーラ・ブルーニだったり、街角の店員がレア・セドゥだったり。パリは美女だらけなのかと。ただでさえ夢がある設定だらけな上にギルがモテすぎで羨ましい。
レイチェル・マクアダムス演じる思いやりの無い嫌な婚約者イネスと知識をひけらかす友達たちを避け夜の散歩に出て、まんまと迷ってしまったところで真夜中を告げる鐘が鳴り、目の前に現れた古い車から”はやく乗れ”と誘う声が…。
スコット・フィッツジェラルドを「Thor」直後のトム・ヒドルストン、男前なヘミングウェイ役を「Ant-man」で敵役を演じてたコリー・ストール。そしてなによりエイドリアン・ブロディのサルバドール・ダリが最高。適役すぎ。🦏サイに夢中だったなw
他にもキャシー・ベイツが貫禄のガートルード・スタインを演じ、ジャン・コクトー、マーク・トウェイン、ピカソ、ブリュエル、モディリアーニ、コール・ポーター、ブラック、マンレイ、TSエリオット、マティスと、これでもかと歴史上のオールスターが登場。当時のサロン文化を考えると多少はあり得なくもなかったのかな?笑
ゴッホの「星月夜」風のジャケ写も最高だよね😁
マリオン・コティヤール演じる美女アドリアナとの散歩からのベル・エポックへ。マキシム、ムーラン・ルージュ。そこで出会うロートレック、ゴーギャン、ドガらも更に過去のルネサンス期に憧れている事を知り、ギルは少し夢から醒める。
“現在って不満なものなんだ、それが人生だから”
ベルサイユ宮殿に迷い込んだ探偵とルイ14世のくだりも効いてた。ギルが映画監督のブニュエルに”あるパーティで、何故か誰も帰れなくなってしまうんだ・・・”と話しかけるシーンがあって気になったけど、あれはブニュエルの代表作となる「皆殺しの天使」のヒント。シリアスなタイムトリップものでは御法度だけどあっけらかんと楽しいねw
ウディ・アレンは苦手なほうだけど、やっぱコレが一番好きな作品かも。
大人になるってのは、周りに適応する術を身につけるってことじゃなくて、自分にとって一番大事なものを見極めるってことなんだよな。
小説とガブリエルと雨のパリ。
追記: 2019/12/28
下記の記事を参考に、パリでロケ地まわりしてきました。過去に迷い込むSaint-Etienne du Mont教会脇の小道、Orangerie美術館、Maxim、Polidor、Le Meurice、Pont Neuf、Shakespeare and Company、
Pont Alexandre IIIなど。
http://www.woodyallenpages.com/2017/06/every-location-midnight-paris-paris-versailles-france/