みりお

ミッドナイト・イン・パリのみりおのレビュー・感想・評価

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)
3.4
仕事、結婚、なんとなく軌道に乗り出したからこそ、いまあるものを手放すほど能動的にはなれないギル。
でも心の何処かに鬱々としたものがあって、夢や過去ばかりに憧れる日々。

物足りなさはアメリカのせいだからパリで生きたい。そうすれば自分は変われる、と他伐的だったギルが、小説を昇華させ、イネズとの関係を考え始め、と"現在"を生き始める姿には勇気を与えられた。

「もしこの時代に残っても、いずれまた別の時代に憧れるようになる。
その時代こそ黄金時代と。
"現在"って不満なものなんだ、それが人生だから。
…何か価値あるものを書こうと思ったら、幻想は捨てるべきなんだ。
過去への憧れもその一つだよ。」

本当に求めているものから目を背けているからこそ、別の時代に憧れるのだと気づき、ギルが自らの意志で"現在"を"理想"へと近づけていく姿を見習いたいと感じた。


ーそれにしても、ひたすら映されるパリの街がどこを取っても美しくて、やはりパリに行けば私も、、という気持ちが湧き上がるのもまた本音。笑