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ミッドナイト・イン・パリのnutakiのレビュー・感想・評価

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)
3.3
パリの景色・行き交う人々・お洒落なカフェ・セーヌ川
その美しき映像をたっぷりとまずは見せる。
パリを好きな人が多いに決まっている、だから冒頭からウットリとする。
勿論私もパリが好き!
でも、BS観てたらいくらでもパリの景色は観れるわけで…
肝心のストーリーは…
これまたタイムスリップして、過去の偉大な作家や画家と交流しちゃうという豪華かつ、胸が高鳴り踊るストーリーなんよ。
名前が出るだけで、ウヒョー!となる有名人ばかり。
しかもそれをまた豪華俳優たちが演じているんだから。
パリの今・レトロなパリ・文豪たち・豪華俳優・色彩に衣装、何処をとっても素敵!ってことで、間違いないでしょう!
と思ったけど。
まずはタイムスリップって、あまりにも在り来たりで、それだけのはずもなく、ひとひねりかそれ以上か、驚くような新しい展開をワクワクしながら観るわけで…
結果、期待外れでした。形だけは豪華で素晴らしいけど、中身が付いて行ってない気がした。
やっぱり、ウディ・アレンは苦手だ。
『マッチ・ポイント』だけは良かったが、それ以外は多分10作は観てるが、合わない。

俳優が豪華。
主人公ギルをオーウェン・ウィルソン。
大好きウェス・アンダーソン組です。
鼻をつい見てしまう。
スポーツで骨折したのか、曲がっているというか、変な形をしている。
気になって仕方ない。いつも出ると気になるが、今作はいかんせんアップが多過ぎる。もう少し引きで撮ったら良かったのに。
鼻以外はイケメン。
若き日のロバート・レッドフォードをクシャッとした感じの。
イネスをレイチェル・マクアダムス。
『きみに読む物語』以来、好きな女優。
どの作品でも、何故かお喋りで明るい役。ちょっとウザい。
ポールをマイケル・シーン。
今作の共演でレイチェルと交際したとか。
役と同じじゃん。
レイチェルって共演者との交際多いね。
さて、ここからは過去。
フィッツジェラルドをトム・ヒドルストン。
ロキ様、カッコいいです。
そして、この時代の雰囲気にピッタリ。
スーツも似合ってる。
妻ゼルダをアリソン・ピル。
中心に顔のパーツがギュッと集まっている。
可愛いのか否か分からん。
ヘミングウェイをコリー・ストール。
ハゲですが、ここでは髪があるよ。
ハゲてる方がずっとセクシー。
こんな重要な役をやっていたんだと、ちょっと感激。
これをきっかけに『ハウス・オブ・カード』に出たのかな。
好きな俳優です。
ガートルード・スタインをキャシー・ベイツ。
迫力あり過ぎて他が霞む存在感。
ダリをエイドリアン・ブロディ。
ダリにソックリ!
そしてダンディー!
アドリアナにマリヤン・コティヤール。
画面に登場した瞬間に色気の塊。
『マリアンヌ』同様、堂々とした演技、アッパレ。
そして現代に戻って
ガブリエルにレア・セドゥ。
先日観たばかりの『アデル、ブルーは熱い色』では男っぽい女。
今作は女っぽい女。どちらも色気ある。
特別綺麗なわけではないけど、不思議な魅力がある女優。
首を傾げるのはクセだったのか。
と豪華な偉人&キャストで楽しめた。

こんなベタなタイムスリップのストーリーにどうオチを付けるのか?
作家を目指すギルの作品はどうなるのか?
94分の短さで、無理でした。
憧れの過去に戻ってもその時代の人は更に過去に憧れ…
というのを目の当たりにして、まあよくあるパターンの言いたいことはアレよね。
と誰もが分かっているのに、
わざわざギルがセリフに乗せて説明しちゃった。
これはもうシラケますわ。
観客にゆだねよ。
ゆだねる程のものでもないけど。
ラスト
パリは雨が降っても美しいだろうけど、
美しい雨のシーンという感じもなく、
寒そうな冷たい雨に見えた。
心に残ったものはナシ。
でも、パリの景色と豪華俳優を観れたから、そこだけは良かった。