穏やかなようで、
まるで穏やかではなかった。
彼らは生きてゆく。
僕らも生きてゆく。
生きる中で、学ぶほどに思う。
過去、この時代が一番良かったのでは?と。
しかし、それはいつの時代も、誰しもが思ったことだった。
とてもフランスっぽい、
愛と豊かな感情が流れた作品。
しかし、完全なフランスの内側に入り込んだ映画ではない。主人公がアメリカからの旅行者のため、親しみやすいキャラクターになっていて、愉しみやすい。
ときどき雑、無理を感じるので
シリアスにならず、ふわふわと感覚を愉しむことができれば
こんなに愉快で淋しくてしかし温かい映画はないと思う。
いい深さのクセ、味のある映画。