ウディ・アレン監督
オーウェン・ウィルソン主演作品。
オーウェン・ウィルソンは『ナイトミュージアム』や『ズーランダー』で有名。
とにかく可愛いレイチェル・マクアダムスも出演。
ミッドナイトインパリ。その名の通り、真夜中の0時の鐘が鳴った後に訪れる車に乗り行くままに導かれると、歴史に名を残した芸術家たちが現実となって現れる不思議な世界へ足を踏み入ることができる物語。主人公ジルは脚本家だが小説家への転向を志している。婚約者のイネスとその両親とともにパリへ観光旅行中であった。とあることをきっかけに、ジルはその不思議な世界へ誘われ、ある1人の女性に見惚れてしまう。自分は婚約者であること、またそこが現実の世界なのか定かではないことから、葛藤に暮れる数日が過ぎていく、、、
まず、この作品では歴史的な芸術家がたくさん出てくる設定なのだが、ヘミングウェイ、ピカソ、ダリ、などわかる人こそいたが、全く知らず、正直西洋芸術に関して疎いことを痛感させられた。
この作品を観た後に率直に思ったのは、「パリに行ってみたい」。街そのものが芸術作品だ、というセリフがあったが、百聞は一見にしかずで行ってみるしかない。
芸術家がたくさん出てくるということで内容的にも芸術的(?)なセリフも多く、見る人によっては退屈かもしれない。
ただ個人的には芸術家を全く知らなくても物語を楽しめたし、90分強とそこまで長くないので観る価値はある。
一つ印象的だったのは、「過去の時代ほど輝いて見える」、という一節。ベル・エポックという言葉もあるように、かつての時代は美化される傾向は日本にも見られるかもしれない。
