パリの綺麗な風景と20年代のパリの雰囲気を楽しめるオシャレな映画。しかし、私は教養人ではないのでゴッホとダリくらいしか知らずこの作品を真に楽しんだとは言えないだろう。教養人ぶった人にはなりたくないが教養のある人間にはなりたいと思う。
現代の人が最初から主人公を見下しているというか良く思っていないところが悲惨だ。そしてそう思われるのも仕方ないような情けない演技をする俳優が見事だ。
パリの綺麗な街並みが本当に素敵で憧れすぎてしまうからパリ症候群などと言われるものが存在するのだろうと思う。それほどまでにパリの登場する作品は華やかだ。
現代の人間は20年代に憧れ、20年代の人間はさらに過去を憧れる。そうやって人間は過去を美化している。そう言いたいように感じた。
音楽が現代的なものではないのが味が出ていて良かったと思う。
