ぺっこり180度

ミッドナイト・イン・パリのぺっこり180度のレビュー・感想・評価

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)
3.9
(後半ややネタバレ入ります。
 全然事前情報が知りたくない方は見た後にご確認ください^^)

軽妙。
力を抜いて気楽に観られて、
観進めるうちに何か自分がパリーを楽しんでいる気分を味合わせてもらえる、おしゃれ映画。
さくっといい気分になりたい時向き。

どうかしたら余裕のあるハイクラスが作り上げた鼻持ちならない映画になりかねない所、主人公のキャラクターでそれも免れていて絶妙なバランス感覚。オシャレとは遠い属性の自分でも純粋にオシャレ感を満喫できます。

それにしてもこれ程「何故タイムスリップするのか」その事情を説明しようともしないタイムスリップ物は初めて。潔い。この映画に大切なのはそんな所じゃないんだよね~っと言わんばかりにバッサリ切り捨てるウディ・アレン氏の思い切りの良さが気持ちいいです。

本作の見どころは何と言っても
現在の、また、過去のパリの、美しさオシャレさ楽しさ。
あと「かつて実在した有名文化人」(みんな癖が強い!)の生き生きと動く姿。

現代に満足できず、戻る事の出来ない「黄金時代」に憧れる、そんなの続けててもキリがないんじゃない?!というテーマもすんなり伝わる。
押しつけがましくないところも、余裕のあるハイクラスのなせる業か?!

しかし、主人公とその婚約者、何で婚約したのかねえって全く理解できないくらい合ってない。これもわざと雑な設定にしてるだろ。と、突っ込みたくなる。