緋牡丹博徒の作品情報・感想・評価

「緋牡丹博徒」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

白黒つけて赤と散る緋牡丹のお龍誕生!



1968年、企画俊藤浩滋。
脚本鈴木則文。
監督山下耕作。



買ったの見てみようシリーズ、再見シリーズ。自宅在庫処理。

2018年ディアゴスティーニ産、東映ビデオ、
藤純子主演「緋牡丹博徒」を見てみよう。

緋牡丹博徒シリーズは、だいたい見ている記憶。ほぼ東映ビデオの紙パッケージでレンタル。一作一作の出来がかなりひらきがあった思い。

そもそもは「映画秘宝」のムック本(井上三太イラスト表紙)から東映任侠映画にハマっていた私。
はじからビデオを見ていくとまあ滅茶苦茶面白いわけです。
日本映画の素晴らしさに気づきました。

緋牡丹博徒の魅力。
まずは藤純子の美しさ
九州弁のかたり、日本語
かなり微笑ましいなまり
主題歌の歌
博徒を見抜くサイコロ勝負博打シーン(続編からは無理くりぶち込み加減)
男気のような女気
アクション殺陣
流れ流れる出会い、縁、流れ者との結びつき。

流れ者の客演をする高倉健、菅原文太、鶴田浩二。それぞれの事情
それぞれの男っぷり
負けっぷり
たちっぷり

美味しい隠れお笑いキャラ熊虎親分こと若山富三郎、藤さんと唯一の兄弟盃。

加藤泰監督「緋牡丹博徒お竜参上」DVD所持。自宅棚から一掴みディアゴスティーニ産DVD鑑賞しました。



いきなり自己紹介のメンチきり。

からの博徒シーンへ。
花札を切り返す
赤から
黒から
白へ
牡丹の花がうつりこみ
クレジットの字幕は赤から白へ変化する。

そこでまことに無骨な高倉健と出会う。

女じゃねえか!

とまさに性差ぶった斬り台詞の高倉健アニイ

女ゆえになぜ?男世界にたてつき
女ゆえに任侠道に簪つきさし、刃物をたてつける藤純子。それは父親のかたきのため。

そこに絡む素晴らし過ぎる助演の守り立て。藤純子を女として好いて、盛り上げ、勘違いで盛りたて、添い遂げ、傷つかせ、肌を斬り、物語をサイコロのように転がしていく。ゆえんは、切り合い、貼った、散った。で、出会う博徒の道。

謎を貫きながらも協力、恋花咲く高倉健


唯一のコメディリリーフのおぼっちゃまスタイルで決める若山富三郎。とにかく顔のインパクト癖が猛獣のように強い!必見笑い。

コメディ役その2の山城リンゴのボンボンパー演技も必見!「不良番長」のノリは、この若き日から育っている(笑)

本作を見て若き日にファンになった「フジミのマツ」こと待田京介。ラストの殺陣も良い!

お竜さんを慕う山本麟一も素晴らしくどこか可愛らしい男気。藤純子へのお嬢様愛を体現。山本さんは、東映任侠映画の素晴らしき助演者のひとり。おっきな目が印象的。

一方、敵たるお竜を口説いてねじ伏せる実業家悪党の大木実の素晴らしい善人顔したピカレスク具合。何気に本作の肝だと思う!こういう人、今も無限増進中だしょ。

藤純子のたどたどしい歌とゴツゴツした九州訛りのオリジナリティな響き。歌は何度も拒否した後悔素材だそうですが、いやいや素晴らしい!(私カラオケで歌えますよ蛇足自慢)

また緋牡丹のタトゥー花開花シーンもたいそう拒絶、ですが、説得したそうです。牡丹の入れ墨こそ女を捨て任侠道で生きるお竜さんの痛い刻印。素晴らしい脱ぎの可憐なる任侠開帳シーンだ。
藤純子の魅力爆発してるのは、言うまでもない。
たどたどしいような訛りに、仇討ちを説き、女を否定し、男に中指たて、任侠論理を振りかざす。

若き日の娘さんモンタージュは、そのまんまのキャピキャピ具合だ。

藤さんは、企画プロデューサーの俊藤浩滋さんの娘さんが、藤純子さん。超ボンボン出演ですが、いやいや素晴らしいんです。1968年、任侠映画や時代劇一辺倒リの男男な物語に女性出演の任侠映画で痛快娯楽に仕立大ヒットしたようす。

ディアゴ調べだと、大映「女の博徒」江波杏子出演で先にどう系統作品あったようです。

殺陣は小刀のような小太刀、簪針、銃でやりあう。
殺陣にも監督個性が出ている。山下監督は、すんげーシンプルで好き。ノーカットでみせ尽くすんで気持ちいいです。この殺陣の監督演出違いをね、いつか見分けたいのよねえ!
小沢茂弘ならどう?
山下耕作なら、
鈴木則文なら、
加藤泰なら!
斉藤武市なら?とね。噛み分けたいのよねえ。

差があるってこと。

タイミング
血のでかた、スプラッター具合
死に方、見え切り死に
カットの変わり目。これを見比べるのが任侠映画オモロいのよねえ、スプラッターはわりにある無しハッキリします。そこらへんも必見!スローありますが一部印象的カッツ終始。

いつしか絡む物語は、殴りのこみゴミに散りゆく!

てまえしょうごくはっするは、緋牡丹の博徒、お竜はんばってん。

藤純子が女ひとりで魅せる任侠花札人義理人斬り娯楽作品


さて
白黒つけて赤と散る緋牡丹のお龍誕生!

ぜひどうぞ。

追記
のち監督昇格、鈴木則文監督続編
加藤泰監督作と作風に個性が出まくってきます。

本日ブログ投稿微加筆。
参考:ディアゴスティーニ「東映任侠映画傑作DVDコレクション」
多くの上裸の男の中で着物の女が1人。ただならぬ者感。
闘い、お龍の白い脚が美しい。本人が見せるつもりなくても美しい女というふうにしか客観的には見えてないという事実。
血を被った白い牡丹と血を流す白い肌のお龍が被る
川に映るお龍、紛れもなく女。悔しくて持ち物川に投げる。波紋と花火同一?
子分の走馬灯もただの娘だった時のお龍
牡丹と牡丹の間で高倉健死ぬ。
愛した人も失ってこそ本物になる的な
ただ、ただ、富司純子が美しく、そして着物が、女組長の出で立ちが似合うこと、似合うこと。こんな人いるんだね
。そういう意味では、高倉健の横に立って、これほど釣り合いのとれる女性はいまい。ストーリーはそっちのけで、その絵にうっとりしながら観てしまった。
モnahぁ

モnahぁの感想・評価

3.5
藤純子さんのまぁ美しいこと…それだけでも観る価値あり。そして高倉健さん 役柄も相まって初めてカッコいいと思いました。2人とも色気むんむん。
お竜さん健さんに助けられなければ5回くらい死んでるはずだけど、ま、そこはご愛嬌。たまに挿入歌が流れると下手過ぎてコケそうになるけど笑 そこもご愛嬌。
とにかく絵になる2人でした。花札やりたいなぁ。清川虹子姐さんもめちゃカッコいい!
高倉健が実は瑛太に似てるとか。 藤純子がかなり若いのに気風の良さと儚げな演技を見せているとか。若山富三郎があんまり出てこないとか。山城新伍はいつもこんな感じなのか、とか。
そういう類の感想しか出てこない。

ただいくつかゾクゾクするシーンもあって、若干卑屈めに、へりくだって敬語で挨拶しつつ侠客の腕をボキッて折るシーンだったり清川虹子が牡丹を撃つとかいうユーモアだったり。

しかし、男らしさや、女らしさということを描けた時代の情緒だからこその煌めきと、やっぱり今はもう良くも悪くも描けない世界だなぁと思った。

任侠映画という「ジャンル」の中では様式美というよりも、様式美の中で異端的なヒーロー(ヒロイン)を出していくMCU的な楽しみ方をするような映画なので大味感が楽しめないとキツイとも言える。
指切りのシーンとかチープなんだけど鬼気迫るヤクザ演技にドキドキしちゃいます
十分面白いのだが、期待ほどではなかった。

要所要所がおっ!となりそうで意外とあっさり、シーン内の起伏がいまいち。最高になるはずの清川虹子との出会いシーンも、画面的にはそれほどでもないかな。段取り的であんまりエモーションを感じない。しかし、序盤の指切りワンカットはこの時代にしては凄いのは確か。

藤純子は凛々しく、可憐という相反するキャラクターを見事に演じきっていて素晴らしい。熊本弁も最高。ここから徐々に貫禄が付いていきそうで次作以降が楽しみ。
げん

げんの感想・評価

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仁義ある戦い。

熊虎のチョビ髭の位置に笑い、お竜の緋牡丹に恍惚とし、高倉健がおいしいとこ全部持っていっても納得してしまうカッコよさで、満足の一作目。
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