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サブウェイ・パニックのreifのレビュー・感想・評価

サブウェイ・パニック(1974年製作の映画)
5.0
界隈で評判の高い '70s クライム・サスペンスを自分もこっそりと。タイトルバックからジャジーで「これはハードだぞ、傑作の予感!」で始まる。口髭眼鏡の地味な風采のおじさんが大きな荷物を持って一人…、二人…、地下鉄の同じ列車に乗り込む。何か悪いことが起きる予感! 予感のコントロールが巧みである。伏線も死亡フラグももれなく回収なさる、巧みである。渋いなー、こんなのもう撮れないのかな? こんなのもっと観たいなー。邦題がちょっとですけどまぁ、地下鉄の乗っ取りなのね(原題かっこいいのに)。犯人グループの冷静沈着クレバーなリーダーの身の上は少しずつ明かされる。かっこいい…。悪役は手強くないとな! それに対応する地下鉄公安と市警も渋い。市長のフェードアウト、とても話が早い曲者の助役もいい! 最初は見分けがつかない犯人グループの力関係なんかも魅せどころ。見事な引きでスパッと終わる後味も最高ですね。良いものを観ました
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