オレオレ

アダプテーションのオレオレのレビュー・感想・評価

アダプテーション(2002年製作の映画)
3.5
最初にみてから、20年かぁ!
しかし、ポスターがいいよね、これ。

ニコラス・ケイジが実在の脚本家、チャーリー・カウフマンと実在しないその双子の兄弟、ドナルドを演じる。
チャーリーは脚本家で、実在する作者(メリル・ストリープ)の実在するノンフィクションベストセラーを映画化することになったのだが、仕事がまったくはかどらない・・・。一方のドナルドは神経症気味なチャーリーとは正反対の能天気野郎で、社交性もあり、ひたすら明るい。そして、よりによって「俺も脚本書こうかな」と言い出し、こともあろうに「脚本家養成セミナー」とやらに通いだす始末。

メリル・ストリープとオーキッド密漁者(?)のクリス・クーパーのやりとりが進行するが、これがチャーリーの脚本なのか、実際の本の内容なのかわからないまま流れ、でもニコケイ双子がその中に巻き込まれ・・・

キャストがやたら豪華なんだが、やっぱり特筆すべきはニコケイの双子の演じ分けだと思う。見た目もほとんど一緒、ところが画面に二人一緒に映っても即時にどっちがどっちかわかる。「もうちょっと仕事選べよー、オスカー俳優なんだからよー」としばしば思わせられるニコケイなんだけど、アクション映画などで見られる「やり過ぎでうんざり」な演技はなく、双子の会話は見ていて可笑しい。
この作品でクリス・クーパーが助演男優賞ということだけど、ニコケイの主演男優賞じゃないのか!と思ったら、この年は「戦場のピアニスト」でA・ブロディが取っていた・・・うーん、「ピアニスト」のほうがアカデミー受けするよな、やっぱり。

とりあえず、シートベルトとサイドエアバッグは大事。