ボンドレイク

アダプテーションのボンドレイクのレビュー・感想・評価

アダプテーション(2002年製作の映画)
4.9
 これは「マルコヴィッチの穴」と比べたら、まるきりコメディだけれども。
 だけれども!! メチャクチャ泣けるのぉ〜!!

 随分 時が経ってからの再鑑賞!
 二日前の「マルコヴィッチの穴」同様、感想がまるっきり変わってしまったわ!

 話の構造がメタ的で、少し混乱する。いや、少しどころではないかもしれない笑
 観ている間、何度 自分に 「これは現実と関係無い!」「フィクションに集中しろ!」と言い続けたものでしょうか...
 頭の体操になって効果的かも。
 
 内容は、テーマは、なんと、人間や花、ありとあらゆる生命体!?
 としか書けない!

 観るの3回目ですけど、今回は 完全に流れに任せて、流れに集中して 観ていきました。
 そしたら、初めて 泣きそうになってしまったんです。
 劇中のセリフ「愛されるより、愛するほうが大切」(これもどっかからの引用っぽいですが)と、
 劇中で説明された、昆虫の受精の概念やら 本能について とが、
 重なって 初めて エンディングの「いいじゃないか、なかなかだ」の心境がわかった気がしました。

 あれだけ 王道嫌いしていた主人公が 清々しく王道に映画を終わらせていたとは!!

 でも、私は王道好きなので、王道に乗っかってこの映画を理解して またこれからも楽しんでいきたいと思いますわっ。
 
 見かけはどんなに 複雑で、派手で、“超”物凄く魅力的にみえても、中身はシンプルなこと。そのシンプルさが、むしろ強くて 私の感動を引き起こしましたとさ。

 あとあと、なんてったって ティルダ・スウィントンさんが美しすぎた! このために この作品を観てもいいくらいよ。
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